カテゴリ
以前の記事
お気に入りブログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
会場は大牟田市の文化ホール、少ない観客、そうでしょう、青年いっても高校生主力の公募展 水曜日の昼前で文化ホールの催事もほとんど見られない静かな日だった。 ウイークディの昼前と言えば、それなりに忙しく働きその成果も少しだけ出てくる時間、孫の作品を見に来たという高齢者の数がチラホラと見えるが、静かすぎる会場では足音も響くよう。 S100号の作品が2枚はあったと、振り返って思い出している、そして見慣れた作風、知られた作風が並び、若さをどこで見分けるのか、手慣れた作品を見ながら考えていた。 少年から青年へと、熟年への橋渡しに当たる世代の作品だが、優れて時代を切り取る作品を見ることもあるが、むしろセンチメンタルな迷い世代だから持っている未熟色の、甘えがにじみ出すような、もう捨ててしまえとでも言うべき感傷を盛り付けた作品もある。 だが会場に飾り付けられた作品は常識的な作品が多く、比較して若さをぶちまけるよりは、抑揚の効いた、おだやかでおとなしく大人の感触で描かれた作品が多い。 分析的にみれば、大人になれないまま子どもっぽい感触で浮遊する作品は10%未満と、迷いの少ない落着いた作品が多い。感情をストレートに出せないで、抑制のきいた作品、あるいは今日的な明るい迷いのない穏やかな作品が並び、公募展一般と大して変わらない、優れた良い作品がある。ある意味で、大学生の作品を期待したんだが、年齢層からみて大人びた高校生の作品が多く並ぶ美術展といえそうだ。 だから、芸術は爆発?を期待するには当たらない、常識で見ている今どきの若いもんたちは、ある面では大人を超えて成熟している、そうなんだ、と高校生を見直していた。 文部科学大臣賞『間合い:大牟田高校生』作品はモノトーンで画面いっぱいに小さな渦?を描かれた作品だが、とても根気がいる作品だ。描かれた渦模様が「何をどのように」意味するのか不明だが、これを読みとる努力は私には不可である。 最近の傾向として、一部にこの作風のフアンがいて公募展作品にてよく見ることがある。根気のいる、時間をかけた丁寧な作品であるだけに見過ごしにも出来ない。丁寧な部分だけに目が生き、渦模様が何を…意味を探ろうとする。模様が形をなぞるように見えてくると、そうだそうだと、その意味と作者の主張に近づいた安堵感を覚えていた。 もし、その作品が「分かる必要も無い」、とすればよほど拗ねた作品、とシニアの私は納得するだろう、それはそれで良い、と。帰る前に会場にいた人の意見を聞いたが「ボールペンにて、数カ月かかる」作品だと聞いた。
by yilai3
| 2015-12-02 17:22
| デザイン
|
ファン申請 |
||