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ラファエロ前派で知られる代表的な作品、モデルの顔がほとんど同一人に見えるほど似ている。当時の画壇で美人の類型を示しているんだろうと、話(ギャラリートーク)では括って終わったがもっと意味があると思っている。
描かれた時代はそれぞれに違っているから、画家はイメージする顔をどこかで温めていたに違いないと思うんだが。モデルは女性であるが裸の肩から腕にかけて描かれた筋肉は女性のものではない、男性に近く中性である。これも時代が描かせたものであり、中性としなければならない理由は当然あるに違いない。 画題によると、一人はマドンナ(裸の絵)で後の二つはフローラと名づけてある。国によっては「花咲かせ姐さん」と呼ばれる伝説上の人物である。伝説に登場する人物だから、たくさんの挿絵が描かれていたと思われる。 左絵はビアズリー描くところの「オセロ」である。耽美と終末が重なる異常な絵、モノクロの版画である。25歳で亡くなったとある。エネルギーが最高度に高まった時にしか描けない絵だろう、とはお互いで理解できること。芸術に秀でるとは凄い消耗を強いる、そんなことを強いる人間の精神には神が宿るのだろう。そうでも思わなければ第1級の危険で常軌を逸した作品は作れない。 危険とは一線を超えて迷宮をさまよう確率がきわめて高い、ということでありそれは痴呆と区別をなくす境界に立つさまを現わしていて、行っちゃーいけない限界の線である。もしも夢遊病者のさまをしてふらつく人がいたら、それは危険、ビアズリー現象である。 エロティズムを感じる、それも究極の世界。 確かなことであれば神代の世界に遊んだ神々の世界である。天岩戸をこじ開けて見える神々により作られた世界である。人間世界を全うすることにより、少しだけ近づくことの出来る世界である。それを極楽といい、ブラックホール世界の揺り籠に似ている。宇宙に漂い果てしなく広がるありさまを目にして言えることは、思うままに身を正して消え失せていく無限の∞世界である。 終わりのないただ広がりの世界である、それは人間世界に最期を告げる終末世界である。だからナマナカナ気持では触れないほうが良い。手を合せ厳かな気持ちになって初めていける世界である。
by yilai3
| 2008-12-16 10:58
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